以前外来にいらしたアメリカンフットボールの選手。
手のしびれが主訴でいらしたのですが、いろいろ聞いていると
よく脳震盪で意識消失する…と。

プレーは続行しているそうで…

そして昨日の患者さん。
頭部外傷後で意識消失はないが頭痛と浮動感があるとのこと。
直後のCT検査で問題かったので勿論運動は復帰する…

数年前よりある大学のアメリカンフットボール部のチームドクター補佐(^_^)
をしているため、頭部外傷は気になる…
息子もラグビーをしているため、さらに気になる…

脳震盪の症状は実は意識消失するのは全体の10%程度と言われています。
主な症状としては

自覚症状としては、頭痛、めまい、霧の中にいる感じ、物が霞んでみえる、気分不快、頸部痛などがあります。
ほとんどの場合は (80-90%)、7-10日以内で回復しますが、19歳以下の小児期や青年期ははもうすこしかかる可能性があるとのことです。

恐ろしいことに、脳震盪を繰り返すことにより、回復は遅延し、3回以上の脳震盪でうつや認知機能障害のリスク増大にもつながるとの報告もあります。

そして、3回以上の脳震盪歴による危険度の増加は軽症の認知症低下は5倍、記憶障害は3倍と文献にあります。

ではいつから運動に復帰するのでしょう?

近年では競技復帰には段階的競技復帰プロトコールに従って復帰するのが望ましいとされています。
もし完全に回復する前に2回目の頭部外傷をうけると、致命的な脳損傷にいたるセカンドインパクト症候群も懸念されます。

私が子供の頃に比べると今はかなり現場での意識も高まっていると思います。
でも、まだまだ脳震盪は軽く考えてしまう傾向も否定はできません。
全ての学校やチームにトレーナーやドクターがついているわけでもありません。
なんとなくでも知っているか、知らないかが大切かな…と思っています。

脳震盪ガイドライン